舞台はテネシー州ナッシュビル近郊の田舎町。南北戦争で大規模な戦いがあった地域。
主人公のリブ・マッケイはパーティープランナー。ウェディングパーティーや家族の記念パーティーなど、豪華なものから内輪だけのものまで個人のホームパーティーの企画や演出の仕事をしている。エルドマン夫妻の結婚二十周年パーティーの企画の依頼がある。「氷の彫刻を飾りたい」という夫人からのリクエストがあり、エルドマン家の冷凍庫の大きさを確認しようとリブはガレージの大型冷凍庫の扉を開いた。すると中から、南軍の軍服を着てカチンコチンに凍った死体が2体でてきた。死体はダレルとデュアンのファレル兄弟で、リブの夫と義父が経営する運送会社で運転手と修理工として働く若者だった。警察が調べると、2人はドラッグをやっており、また2人が借りていた倉庫から南軍の装備や紙幣の盗品が見つかった。警察や近所の住民は、リブの夫の会社が盗品やドラッグの輸送に関わっていたに違いないと疑いの目を向ける。リブの夫と義父は警察の取り調べを受ける。ほどなく釈放されたが、高齢の義父は心労のため、心臓発作を起こして入院してしまう。従業員が2人殺害され、父親も入院してしまった夫は、疲労もストレスもマックス。そんな夫の容疑を晴らそうと、リブは親友で郵便配達員のディの協力を得て、殺人事件と盗品故買事件について調べ始める。
犯人の身勝手さに怒りが湧く。殺された若者に対して、やるせない気持ちなった。
本書はリブの本業のパーティーの準備や近所の人たちとの会話から、食事、コスチューム、南北戦争のことなど南部の雰囲気を堪能できる。南部の文化を知る参考資料としても役に立ちそう。
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